テンカラライフ:テンカラ入門、渓流釣り初心者がゼロから一尾釣れるまで。

全くのシロウトからテンカラ釣りを始めた筆者が「初心者がゼロから一尾釣れるまで」の道筋を紹介します。

テンカラ関連おすすめ書籍まとめ:家でもテンカラにどっぷり浸かりたい人のために!

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さて、本記事ではテンカラ関連おすすめ書籍をまとめていきます。

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テンカラisライフスタイル。書籍でテンカラを立体的に楽しむススメ。

さて、本日は3月1日ということで全国各地の渓流釣りの解禁日。この日を待ちに待ったテンカラ好事家も多いんじゃないんでしょうか。それでも早期となると残雪やら何やらで苦戦することも多く、盛期を待ってからのシーズンインという方も結構いるのでは。そこで、渓流に行きたくてうずうずしつつも行けない、そんな人のためにテンカラ関連のおすすめ書籍をまとめて紹介しようと思います。初心者の方も「テンカラって何ぞや?」というところは本を何冊か買って読んでみるのがいいんじゃないかと思います。ビギナー向けの知識を得るもよし、釣行に役立つ情報を収集するもよし、ライフスタイルとしてのテンカラのヒントを得るもよし、釣行エッセイで渓流に思いを馳せるもよし。いろんな側面からテンカラを楽しめる書籍を揃えてみましたのでいってみましょー!

 

『源流テンカラ』高桑真一:山と渓谷社

テンカラ関連書籍でどれか1冊をということであれば、間違いなくこの『源流テンカラ』をおすすめします。釣行エッセイを中心としつつも道具の紹介やフィールドの紹介、源流での過ごし方など、「スタイルとしての源流テンカラ」というものが綺麗な写真とともに楽しめる1冊です。渓流とテンカラってただの「釣り」という枠にとらわれない、なんというか味わいというかスタイルがあると思っていて。その辺は登山にも似てるんじゃないかと。登山って「標高の高い場所に行く」というだけじゃない意味合いがあるじゃないですか。源流テンカラも同様で、「ただ魚を釣る」だけではない豊かな時間があって、その世界観がよく出てる1冊というか。折に触れてなんとなくパラパラとめくってしまう1冊です。

 

『超明快レベルラインテンカラ』石垣尚男:つり人社

ハウツーものということに関して言えばコチラの1冊がおすすめです。レベルラインテンカラの全貌がこれ1冊でわかるという優れもの。上記『源流テンカラ』でテンカラの魅力を十分に感じ取ったところで、憧れを抱いたなら次に知るべきは事実。この1冊で知識を蓄え、フィールドに向かうというのがスムーズかなと。

 

『テンカラ釣りがある日突然上手くなる』片山悦二:つり人社

こちらもハウツーものではありますが、著者も記しているとおりやや精神論というか、心構えにフォーカスした内容。1つのトピックが見開き1枚くらいで完結するので、ぺらぺらっと拾い読みして自分の心とシンクロするところを思いにとどめておく、そんな読み方がしっくり来ます。けっこう難易度の高い釣りというイメージが持たれがちなテンカラですが、ポイントさえ押さえてしまえばいたってシンプルで釣果のあがる釣り方なんです。そんなところの「無駄に上がったテンカラへの心のハードル」を少し下げてくれる良著かなと。経験豊富な著者の手による河川のポイントについての解説はとてもわかりやすく、その点でも参考になる1冊かと。

 

『テンカラ釣りがわかる本』地球丸

王道のハウツー本ですね。イラストも豊富で非常にとっつきやすく、前述の著者のキャラが立った2冊と比較すると解説書という趣が非常に強く、そのぶんわかりやすいという側面もあるかと思います。釣りそのものの初心者にも入り込みやすい感じで、入口からどっぷりハマるというよりは、軽いノリで始めてみたい人にもおすすめできる1冊です。

 

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『イワナの夏』湯川豊:筑摩書房

釣行記というかエッセイというか、フライフィッシングの随筆集です。「イワナ」「夏」というキーワードで想起される、なんとなくノスタルジックな空気感。「渓流釣り」が持っている情緒の広がりの部分がとてもよく伝わる1冊です。テンカラにどっぷりはまってくると、釣行記を読んでいるだけで自分が渓流にいるときの感覚が蘇ってきてえもいわれぬ気分に、、、みたいな渓流ジャンキーにはおすすめです。続編的な位置付けの『夜明けの森 夕暮れの谷』もおすすめ。もうね、タイトルだけで空気感がばっちり伝わると思いませんか?

 

『イワナとヤマメ』今西錦司:平凡社

直球どストライクなタイトルですが、イワナやヤマメの生態についてちょっとアカデミックに書かれた1冊です。テンカラを始めた直後に「敵を知り己を知れば百戦危うからず」ということで渓流魚の生態が知りたくなり購入しましたが、なんていうか、著者の渓魚への愛情が節々から感じられるんですよね。あーこの人本当にイワナが好きなんだなーって。この手の学術書に近い内容でも著者の筆致から随筆のような空気感が感じられる書物って結構あって、この1冊もそういう雰囲気をまとっています。長い移動の時とかにのんびりじっくり読むのに似つかわしい1冊。

 

『長野「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場』つり人社編集部:つり人社

これはどちらかというと情報収集のための1冊ですね。テンカラ初心者が道具を揃えて釣り方を覚えたら次の問題は「さて、どこに釣りに行こうか?」というところ。その問いにドンズバで答えてくれるのがこちら。釣果実績のある複数河川をピックアップ、地図と写真もついて各河川のフィールド紹介がぎゅぎゅぎゅっと詰まっています。自分も釣行先を探すときのファーストチョイスがこの1冊です。東日本を中心に複数エリアのバリエーションがあるので自分のメインにしているフィールドのものは1冊持っていて損はないかと。

 

こちらはムック、すなわち定期刊行の雑誌的な位置付けの1冊ですね。年2回発行で、自分はテンカラを始めてから毎号欠かさず購入しています。渓流と銘打ちつつ、源流テンカラの記事が多くテンカラ好事家の雑誌としてはとても参考になるのではないでしょうか。写真もとっても綺麗だし、なんというか、「魚を釣る」ということではなく、「渓流にいる」ということを大事にしている感じが記事を通して伝わってきて好感が持てます。釣れりゃいいってもんじゃなくて、渓流でテンカラをしているその時間をできるかぎり豊かに感じたいんですよね。極端な話、楽しめれば釣れなくてもオッケーくらいな勢いで。

 

知識、技術、情報、雰囲気、釣行記、トータルで楽しむテンカラ

と、多岐にわたり書籍を紹介してきましたが、単なる釣りのいちジャンルというところには留まらない広がりがあって、それがまたテンカラの魅力。「夏の夕暮れ、山間いに遠くひぐらしの声を聞きつつ、西日でキラキラ輝く水面にライズしたイワナに完璧のタイミングでアワセを入れ、ロッドから通じる生命感あふれるイワナの重みを楽しむ」とか、釣りというよりはトータルでの幸福感というか充実感だと思うんですよね。「渓魚を釣る」、そこだけではないテンカラの魅力、書籍を通じて感じてみてはいかがでしょうか。

 

それではみなさま、素敵なテンカラライフを!

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