テンカラライフ:テンカラ入門、渓流釣り初心者がゼロから一尾釣れるまで。

全くのシロウトからテンカラ釣りを始めた筆者が「初心者がゼロから一尾釣れるまで」の道筋を紹介します。

テンカラ釣行記:2018年4月下旬の裾花川支流にて、至近距離でクマ遭遇

f:id:tenkaralife:20180426233544j:image

テンカラ釣行記。春うららかな4月下旬の裾花川の支流へ。イワナを釣りつつクマに遭遇の巻。

Sponcered Link
 
Sponcered Link
 

 

山菜採りでムダに賑わう支流域

4月は雪代の影響でなかなか厳しいコンディションになりがちな裾花川。ただ、今年は春の訪れが早く、雪解けの状況も悪くない。感覚的には2週間くらい季節の巡りが前倒しになっている感じなので、昨年の同時期にさんざん苦労した裾花川の支流に行ってみようと車を走らせる。年券も買ったしね、今季も裾花川がホームクリーク。

 

自宅から40分ほどかけていつもの入渓点へ。珍しく平日なのにいつもの入渓点に先行者のクルマが一台。ちょっとゆっくりめの到着だったからかな、隣の支流へ移動しようとすると下流域にももう一台。あれ?ここってこんなに人が集まるっけ?

 

と、疑問を持ちながら隣の支流へ。こちらにも先行者のクルマが一台。さらには入渓点が土砂災害の復帰工事中。重機やらダンプやらが忙しく動いており、これはクルマも停めておけないから他の場所に行こうかなーと思いつつ、工事現場のおじさんと情報交換。聞くと先行者のものだと思っていたクルマは山菜採りが目的だったと発覚。なるほど、いつもの渓のクルマたちも山菜採りの人たちのものだったってわけね。色々話しているうちにおじさんのご厚意により、工事現場の事務所前のスペースにクルマを停めさせてもらえることに。やったぜ!ということでそそくさと身支度を整え、入渓。

 

盛期まではもうちょっとか。それでも出ました良型イワナ。

冒頭の画像のような小規模渓流で、なかなか自分好みの渓相。水温も気温も今の時期にしては悪くないんだけれど、やや濁りが入り、まだ雪代の影響があるのかな、なかなかアタリが来ない。自分の場合は最初の30分くらいは様々なタイプのポイントに毛鉤を打ち込み、アタリがあった場所でその日のコンディションを判断するんだけど、こう空振りが続くとどこを狙っていいかはっきりせず、集中力が持たなくなりそう。適宜休憩を挟みながら釣り進めるとようやくヒット。落ち込み脇の緩流からのヒットですが痛恨のバラシ。でもこれもう一回チャンスあるでしょ、と同じポイントに打ち込んで再度ヒット。なんとか一匹引き出せました。

 

f:id:tenkaralife:20180426233559j:image

なかなかの良型。裾花川のイワナはなんというか顔立ちが長く、シュッとしたイケメンが多い気が。

 

Sponcered Link
 
Sponcered Link
 

 

ツキノワグマに遭遇。

そんなこんなで気分良く釣り上がって行き、枝がかりした毛鉤を回収するため川岸の枝をグイッと引っ張ったりなんなりしながら不意に横を見るとそこにいたのはツキノワグマ。

 

やばい。

 

クマとの距離は10メートル程度。クマもこちらに気づいている。様子をうかがいながら少し離れようとするとクマが川岸から川の中に降りてこちらに軽く近づいてくる。やばい。ただ見たところ、こちらにあまり興味はない様子。血の気が引き、心臓バクバクになりつつも、背中を見せて全力で逃げるのはNG(背中を見せて逃げるものは追いかける習性があるらしい、犬と同じですね)だという知識は持っていたので、こちらもあなたに興味はありませんよ、というそぶりでしれっと軽く急ぎつつ、半身になってクマから離れていく。

 

ちょうどいい具合に川が蛇行し、クマの視界から自分が消えたところからは猛ダッシュ。大急ぎでその場を離れ、事なきを得ました。

 

いや、まじで腰抜けるかと思った。安全のため、この日はこれで退渓。

 

実を言うとクマに遭遇するのはこれが初めてではないんですが、実際に遭遇すると本当に血の気が引きます。が、何より忘れてはいけないのが、とにかく冷静に、慌てずにいること。クマの方でも人間に遭遇するのは望ましいことではないため、「遭遇=襲撃」ではないということを念頭に置き、冷静に警戒しつつその場を静かに離れるのが大事だなと。最初からパニックになったり、クマに攻撃的な感情を持ったりするとそれがクマに伝わり、防衛本能からこちらに攻撃を仕掛けて来るという形になりかねません。今回の遭遇で、相手がこちらに特段興味を示していない場合は、「あ、クマっすね、どもお邪魔して恐縮っす、わたしもあなたに興味はないのでささっと立ち去りますよ、すんませんね」くらいのしれっとした態度の方がお互いのためなんだろうなと。

 

ということでクマと遭遇した時の対処法についてはまた別記事でまとめようと思います。家帰って速攻でクマよけスプレーを注文しました。。。

 

 

f:id:tenkaralife:20180426233620j:image

ちなみに最近、赤の毛鉤を使ったりしてます。パタゴニアの書籍『シンプル・フライフィッシング』に掲載されていたスターリングレッド(ムクドリのハックルと赤のスレッドのボディ)を参考に。

 

それではみなさま、素敵なテンカラライフを!

そしてクマには要注意です!

 

Sponcered Link
 
Sponcered Link