テンカラライフ:テンカラ入門、渓流釣り初心者がゼロから一尾釣れるまで。

全くのシロウトからテンカラ釣りを始めた筆者が「初心者がゼロから一尾釣れるまで」の道筋を紹介します。

初心者でも心地良く釣れる渓流の4つの判断ポイント

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さてさて。
テンカラとは何ぞや、の前にまずは「渓流」って何よ、の話から。

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本流?渓流?源流?

テンカラに限らず、渓流釣りをゼロからはじめよう、という人。
いろんな動機で渓流釣りに興味を持ったことと思います。

・山歩きから渓流に興味を持ちはじめた(自分もこのクチです)
・釣りはしたいけど海は遠い
・川で釣った魚を自分で食べたい
・フライフィッシングをやってみたい
などなど。

大きく分けて、川釣りは「本流」「渓流」「源流」にわかれます。
それぞれ一般的にはざっくりと以下みたいな感じ。
【本流】
大きな川。河原で不良がケンカして仲直りしてそうな。
まんなかへんに行くと溺れそうなくらいの感じ。
【渓流】
田舎に流れてそう。周りは木。
夏休みにクルマで一時間くらいかけてみんなでバーベキューにいくような感じ。
【源流】
山奥。滝とかある。
ヘルメットをかぶった人がヒィヒィ言いながら沢を登ってる感じ。

すんごいざっくりですがそんな感じ。ざっくり過ぎたらすみません。
ちなみに、釣りの解説本などでは「本流」「支流」「源流」というタイプ分けがメジャーですが、それとは別で規模感と渓相(川のスタイルね)で上記の通りに分けてみました。本流=大きな川、渓流=いい感じの山の中のゆるやかな流れ、源流:人里離れた山奥の苔むした細い流れ、そんな感じ。

ともあれ、一般的な「渓流釣り」のイメージって、
上記の「渓流」と「源流」の中間くらいのテンションなんじゃないかなと。


普通の人の、渓流釣りのおおよそのイメージって以下のような感じだと思います。

"人里離れた山の奥のほう、底が透き通るように水がきれいで静かな流れ。川には大きな岩が点々としていて、両岸には緑も鮮やかな広葉樹。耳を澄ますと川の音とともに鳥のさえずりが聴こえる。自分が立てる水音以外はすべて自然の音。そんな中で美味しい空気を肺一杯に吸い込みながら釣り竿をヒュンと振る。"

どうでしょうか、そんな感じじゃないですか?
きっとみなさんの渓流釣りのイメージ、そんな感じだと思います。
ちょうど冒頭の画像みたいな感じ。長野のある川です。

そしてこんな感じの渓流、初心者にもとても釣りやすい川なんです。

そこで。
このサイトでいう「渓流」。
その定義(堅苦しいですね)と、
そんな渓流が初心者にもオススメできるというポイントをまとめてみました。
以下のポイントを満たす川なら、
「渓流釣り」のシチュエーションとしては及第点。
釣果も期待できるのではと。

 

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ポイント1:その川の水を「飲んでもいいかな」と思えるくらいに水がきれい

基本、自分は晩ご飯の分(2、3尾です)だけキャッチ、あとはリリース。
そこの水を飲みたくないようなところで釣れた魚。
それじゃ、食べたいって気にもならないですよね。
水のキレイさと渓流釣り体験のすがすがしさは密接に関わっているのではと。


ポイント2:釣っている場所から上流に民家や護岸コンクリート等の人工物がない

これ、ポイント1の「きれいな水」と近いのですが、
視界に人工物がないというのはやっぱりすがすがしいものです。
さらに、釣果にも影響します。
民家はおろか、護岸コンクリートも打たれていない川となると、
だいぶ山を入っていった所になると思います。
(堰堤は致し方ないところですが、、、)
人里離れている=あんまり人が来ない。
人が来ない=魚が残っている=釣りやすい。
そんな感じです。
渓流釣りでは「先行者=自分より先に釣っている人」がいると、
魚が警戒心を持つため、後続の人は釣れにくくなります。
また、日頃から釣り人が多い川では、
魚が釣り人に慣れ(「スレる」といいます)、
それもまた釣りにくい。
ふだん人があまり入らないような渓流。
深山幽谷で自然を満喫、ただそれだけではなく、
釣果という点で見ても初心者向きなんです。

 

ポイント3:川の幅はおよそクルマ2台分以下

山奥でも川幅の広い渓流はありますが、
初心者には川幅が狭いほうがオススメです。
自分の好みが細めの川ということもあるのですが、、、
川幅が広いと、魚のいる場所(「ポイント」といいます)が絞り込みにくく、
「どこを狙えばいいのかわからない」という状態が発生します。
自分もまだまだ川が広いと混乱します。笑
また、歩いて川を渡る=徒渉する時も、
川幅が狭いほうが水深が浅い傾向があるので
安全面で見ても初心者向きかなと。
そういうわけで、おおよそクルマ2台分以下くらいがいい感じかなと。
また、初心者のうちはとにかく釣り針を流木とかにひっかけちゃいます。
この「根掛かり」が発生した時に釣り針が回収しやすいという意味でも、
川幅の狭い、水深が浅めの渓流はオススメです。
根掛かりって最初のうちは本当にテンションさがるので、、、。

 

ポイント4:Googlemap等の航空写真で川が見える

ポイント3で書いた「根掛かり」と同様に、
初心者のテンションを下げるのが「まわりの木に糸と毛鉤をひっかける」こと。
初めてすぐのうちはどれくらいのスペースが必要なのかの感覚がわからず、
木に毛鉤と糸をひっかけまくることと思います。
渓流なら特に。
川面にかぶって木が生い茂ってるとまともに竿を振れない、なんて事態も。
そこで使う文明のチカラ。
事前に目星をつけた川は航空写真で確認すると吉。
空からの写真で川面が見える=木が覆い被さっていない、というわけで、
気持ちよく釣れる渓流だとわかるというわけです。
ただ、体感的には日陰のほうがイワナは釣れやすい気がするので、
適度に木がかぶさってると
釣果と木漏れ日を楽しむという意味でも最高なのですが、、、

と、上記4つが「初心者向け渓流のポイントと定義」となります。
もちろん、渓流となると自然が相手、
それも変わりやすい山の天気を相手にすることになります。
安全面には最大限に配慮して入渓してくださいね。

具体的な川探しのコツはまたそのうち紹介しまっす。


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自分がホームグラウンドにしているある川の支流の源流域。
上記4つのポイントを満たしたいい感じの渓流でお気に入り。

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場所によっては渓流脇にキャンプ場があったりで、キャンプ&渓流釣りという夢のようなコンボを楽しむことができます。キャンプ場というと盛夏のシーズンは人が集まり、先行者が、、と思う人もいるかもしれませんが、ヒントは「登山者向けの登山口のキャンプ場」。家族向けのキャンプ場とは違って山奥、それも車でアプローチできる限界まで奥に位置していることも多く、登山道はおおよそ沢筋に作られているものが多い。そして利用客はほとんどキャンプ目当てというより登山目当てなので、シーズン最中でも比較的すいていて、近隣の川でも先行者が里川よりは可能性が低い、というメリットも。登ってからテント泊or山小屋泊が行程的には妥当なので、登山者って登山口のキャンプ場を以外と利用しないんですよ。さあ、地図とにらめっこして探しましょう。ちなみに画像は「日本のヨセミテ」と称されるグッドロケーションな渓流付きキャンプ場です。いやはや、最高でした。

 

このページはテンカラ初心者向け入門講座の1ー1です。

次の節:1-2:渓流釣りの4タイプのうちのテンカラというジャンル、その長所などなど

入門記事もくじはコチラ:初心者のためのテンカラ渓流釣り入門記事まとめ

 

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