テンカラライフ:テンカラ入門、渓流釣り初心者がゼロから一尾釣れるまで。

全くのシロウトからテンカラ釣りを始めた筆者が「初心者がゼロから一尾釣れるまで」の道筋を紹介します。

テンカラトリップ釣行記:2017年7月中旬の新潟県の頸城山塊源流域、「ツ抜け」の別天地

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テンカラトリップ釣行記。新潟県は頸城山塊の源流域へ。タイミングに恵まれ、久々の「ツ抜け(=10匹以上の釣果)」となりました。

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新潟の白神山地(なんて誰も呼んでませんが)、頸城山塊の奥へ!

7月中旬、梅雨明けの気配漂う新潟〜長野にまたがる頸城山塊。雨飾山、火打山、妙高山と名だたる名峰を抱え込み、深い山と深い森の深山幽谷そのもののエリア、、、となれば当然、渓流テンカラクラスタの人間なら思うことはひとつ。そう、源流域のイワナとご対面したい!

 

ということで、諸々の情報収集をして行ってまいりました源流域。紹介してくれた方に申し訳ないので具体的な河川名は控えますが、とあるキャンプサイトから山道歩きを1時間ほどしてたどりつく河原の広い景勝地です。おおよそこれで察しがつくかと。

 

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こんな感じの登山道をえっちらおっちらと1時間。特に危険な箇所はないけれど、一箇所徒渉するポイントがあります。増水時は徒渉困難になるため、天気の見極めは慎重に。

 

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登山道沿いに渓流は流れているんだけど、深い谷を貫く急流という体で登山道を登りつめるまではあんまりテンカラのフィールドとしては適さない渓流。3メートルくらいの高さの大岩もゴロゴロあり、釣りあがっていくのには相当の根性とスキルが求められる感じです。大岩の間際に尺ものが潜む、、なんて気もしますが、なにより安全第一。上記画像は登山道を上りつめたあとの渓流の様子。昔はここに地殻変動せき止め系の湖があったらしいですが、現状は開けた山間の平地にいい感じのゆるやかな流れがあるフィールドに。見るからにテンカラ向きですな。

 

頸城山塊には神がいた。ヒット連発!

梅雨前に訪れた時よりも水位は下がっていて徒渉もそんなに難儀しない感じ。ぼちぼち釣りあがっていくと程なくしてヒット!

 

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6:20の1発目。プリッとした肉付きのいい良型。これは期待できそう! 

 

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6:28の2発目。落ち込み脇の緩流帯という教科書通りのポイントから。小雨の止み際で気温も水温も適正、時間帯も朝マズメにかかっている。これは連発の予感。

 

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6:30の3発目。このあたりで自分がニュータイプになったように錯覚し始めました。笑
とにかく活性が高い!一つ一つのポイントから素直に毛鉤に食いついてくれます。

 

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6:56の4発目。型も7〜8寸と揃っていてアタリからアワセのズン、という重みと生命感がたまらない。テンカラのおいしいところを余すところなく感じられます。 

 

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7:13の5発目。この日一番の良型かな。黄色の毛鉤にガッツリと食いついてます。

 

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7:16の6発目。ちょっと痩せ目の泣き尺。ヒレのサイズ感からするとこれから太って尺二寸くらいに育ったところで再会したい感じ。この日は釣った分すべてリリースしてます。

 

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渓相はずっとこんな感じ。開けた高地に清流。鳥のさえずりと青空のもと、気持ちよく竿が振れます。天国か。途中イノシシを遠くに見たりでのんびりと釣り上る。

 

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後半戦も勢いそのままに、釣果は12匹!

とにかくこの日はヒットに恵まれ、入れ食いとまではいかないまでも狙った箇所からほぼ狙い通りに出てくる。ひとつひとつのポイントのサイズは大きくないため、ひとつの淵から何匹も、、、というわけではないけれど、イワナの居着いていそうな浅い緩流のポイントからはほぼ狙い通りに出るという。流れの全体に高低差もそれほどないから深みというもの自体が存在しないため、水面直下を狙うテンカラには非常に都合のよい渓流だなーと。さてさて、引き続き楽しんでいきましょー!

 

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7:33の7発目。全体的に肉付きが良くて野性味あるおそらく天然物。地勢的に放流は無理な感じだし、太古から脈々と受け継がれてきた居着きのイワナさんなのだろうなーと。畏敬すら感じます。

 

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7:43の8発目。完全に朝マズメに乗っかれたよう。テンカラは効率の釣りなんていうふうにも言われますがまさにそんな感じ。職漁師気分でひとつひとつのポイントを攻めていきます。大根を抜くくらいにイワナ釣りは簡単、、、とまではいきませんが、昔はこんな感じで釣れてたんだろうなー。乱獲はやっぱりいかんよ、うん。

 

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7:52の9発目。対岸攻めが面白いように当たります。ほんと良い日。

 

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8:09の10発目。だいたい10分に1匹くらいのペースか。なんとも恵まれた1日。家の近所にこんな渓があったら本当に嬉しいんだけど、、、いや、車止めまで山道運転を1時間、そこから登山道を徒歩で1時間、その環境がこのイワナを守っているんだよな。

 

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8:22の11発目。渓泊の予定にしておけばよかった、、とちょっと後悔。燻製にしておいしくいただきたい。

 

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8:27の12発目。すっかり満足してこの日はこのイケメンイワナの顔を見て納竿。入渓点の登山道までは川通しでの帰路になりますが、河原も広く、トレッキング気分で楽しめる帰路。

 

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アプローチの登山道から。切り立った崖の合間をぬって景勝を流れる急流、そしてその先にある別天地。山歩きとテンカラ、こんなに相性がいいなんてほんと幸福すぎます。山が好きでよかった。テンカラやっててよかった。

 

そんな感じで、山歩きからテンカラに開眼したみなさん、ぜひ情報を収集して源流域、山岳渓流のテンカラにチャレンジしてみてください。メジャーでアプローチの良い人気河川よりも釣り人の絶対数が少なく、安全面にだけ万全の注意をしておけば初心者でも釣果に恵まれる素晴らしい1日になるかと。なによりテンカラを初めて一年くらいの自分でもこれだけ楽しめてるんですから。

 

おまけ:盛夏の虫対策は虫除けスプレーとヘッドネット 

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おまけ。盛夏になると山岳エリアの渓流ではメマトイやらブヨやら虫の大群に悩まされるということも。自分は虫除けはこのパーフェクトポーションのアウトドアボディスプレーを愛用しています。成分は天然素材由来のため、よくある虫除けみたいな強い刺激臭がなく、アロマのような良い香りでリラックスできます。効果としてはおそらく一般的な虫除けより持続時間等で劣る部分はあるかもしれないけれど、効果が薄れてきたと思ったらまた追加で吹き付けても問題なし。オススメです。

ついでに言うと上記アウトドアボディスプレーでも一般的な虫除けスプレーでも完全に攻め寄せる虫たちをシャットアウトというふうにはならないので、夏の渓ではそもそもネットで顔を防御しちゃうほうが話が早いです。自分が愛用しているのは下記のSEA TO SUMMITのナノモスキートヘッドネット。収納もコンパクトで視認性も良く、素材自体に虫除けの薬剤が塗布されている(匂い等は全然自分は気になりません)とのこと。前述のアウトドアボディスプレーとこのモスキートネットでおおよそ虫のストレスはなく夏の渓でのテンカラを楽しめています。

 

それではみなさま、素敵なテンカラライフを!

 

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