テンカラライフ:テンカラ入門、渓流釣り初心者がゼロから一尾釣れるまで。

全くのシロウトからテンカラ釣りを始めた筆者が「初心者がゼロから一尾釣れるまで」の道筋を紹介します。

テンカラ釣行記:2018年2月下旬の篭川にて、シーズンインの八寸イワナ

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テンカラ釣行記。シーズン1発目の釣行は2月下旬の篭川にて。

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2月の解禁がうれしい長野。目的地は篭川!

待ちに待った渓流の解禁。せっせと夜な夜な毛鉤を巻いて釣行準備。2月末にスケジュールを確保し、さてどこに行こうかと考える。長野県では2月から解禁しているエリアが結構多いのがうれしい。いろいろ考えた末に北アルプスを源頭に持つ篭川への釣行に決定!自宅のある長野市からも1時間くらい。去年も2月の積雪期に行ってるし、その時にも釣果の実績あり。うん、シーズンインのルーティンとしてはなかなかいい感じ。朝9時くらいにのんびり自宅を出発していざ篭川へ。

 

携帯電話を自宅に忘れて写真撮れず、、、

出発してしばらくたってから携帯電話を自宅に忘れたことに気づく。うぉ、せっかくのシーズン初釣行なのに写真に残せないじゃないか、、、取りに帰ることも一瞬考えましたがまぁ忘れてしまったものはしょうがない。記録より記憶に残るテンカラを、っていうか渓流にいる時間そのものを楽しめればいいじゃんと思い直す。

 

篭川大橋付近から入渓、雪歩き最高!

そんなこんなで篭川に到着。道すがらセカンドチョイスとして考えていた鹿島川も様子を見ましたが完全に涸れ沢に。去年確か同じくらいの時期に鹿島川の上流で釣った気がするんだけど工事か何かの影響かな?この調子だと篭川も、、、と心配しましたが篭川はしっかり水をたたえていました。ほっとして篭川大橋付近から入渓。篭川大橋より上流に行くにつれ堰堤の段差が大きくなるので入渓点は事前にしっかり探っておいたほうが良いかと思います。
ウェーダーとスノーシューを装備して歩くこと10分足らずで川のたもとへ。ちょっと水量が少ないけれど、この時期だとこんな感じなのか。久しぶりのテンカラに喜びつつ、10時過ぎくらいからフィッシュオーン!

 

早期ならではの苦戦、水量が乏しくポイントが少ない

釣り始めてはみたものの、いかんせん水量が少なく苦戦の予感。途中途中深みはあるんだけれど、チャラ瀬では水深20cm〜30cm程度。うーん、これでは魚も出ないよな。ただ天気は晴れ、水温は4℃とこの時期にしてはまずまずのコンディション。解禁直後は「腰〜太ももくらいの水深のごくごく流れの緩やかなところに毛鉤をじんわりと流していく」というのが自分メソッド。見渡す感じだとなかなかそういうポイントが見つからない。それでも上流に進んでいけば少なからず渓相の変化があり、適切な箇所さえあればピンポイントで引き出せるはずと信じて先へと向かう。しばらくアタリもない時間が続き、可能性のありそうな小堰堤の下でも空振りが続きましたがそこはシーズンインの魔法。特に焦りもなく、渓流にいるというだけで十分満足。途中持ってきたサンドイッチを食べたりコーヒーを沸かして飲んだりして存分に渓流の時間を楽しむ。これだよこれ。このマインドフルネスというかなんというか。

 

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川を楽しむものにはテンカラの女神が微笑む、、、のか?

しばらーく釣り上がってもウンともスンとも言わない。それなりに可能性がありそうなポイントはちらほらあるものの、盛期だったら出るだろうなというところも空振りになるのが解禁直後の難しいところ。うーん、ボウズでも致し方ないか、と退渓のタイミングと河原の様子(積雪期だと河原の雪の積もり具合で川から出られるところが限られるという状況が結構あります、要注意)を眺めていると、ふと絶好のポイントを発見。落ち込みが何段か続き、淵の脇にいい感じの緩流帯ができあがってる。

 

よし、あそこを探ってみて出なかったらいさぎよく退渓しよう、と見立てた退渓点にザックを下ろして空身でポイントへ。何投か毛鉤を打ち込み、今日はやっぱりダメな日かなーと諦めかけたところでズンッという重い感触。よーし、乗った!ザックと一緒にランディングネットも置いてきたので少々強引に岸辺の雪の上に引っ張り上げる。確保!

 

写真がなくて本当に申し訳ありません、、、釣り上げたのは八寸ほどのよく太った生命力あふれるイワナ。解禁直後でこのサイズのイワナがゲットできるのは本当にうれしい。越冬のサビもあんまり見受けられず、盛期に見るような雰囲気の魚体だったからもしかしたら放流物かな?それでもシーズンイン1発目としては上々。ありがたくキャッチして退渓!

 

まとめ:早期のテンカラのポイントについて

今回の釣果で早期のテンカラについてなんとなく感触が掴めました。一般的には「早期のテンカラは難しい」なんて言われますが、しっかりと結果は残すことができます。

 

まず、水温ベースでいうと4℃前後くらいなら十分可能性がある。そして早期に狙うポイントは前述の通り、腰〜太ももくらいの水深の箇所。盛期に狙うところよりも若干深めのイメージです。ラインをしっかりたるませ、1mくらいのリーダーが全部水に接しているくらいの感覚で。流速についてはごくごくゆるやかなポイントが良さげ。水面の波の打ち方としては水を入れた水槽を持って歩いて運ぶ時の水槽の水面の感じ(わかりやすいのかこのたとえ?)。50cm前後くらいの落差の落ち込みからの脇やヒラキあたりが狙い目な気がします。

 

もちろん、盛期ほどバンバン釣れるというわけではありませんがしっかりと狙いを絞り込めば早期からテンカラでの釣果は見込めます。積雪期のテンカラは渓流の風景も枯山水のようで、非常に静かな時間が流れている感じ。もしかしたら積雪期が一番好きかも。盛期の夏イワナもまた魅力ですが、早期の雪中テンカラもまた違った趣がありますよ!

 

おまけ:ウェーダー新調しました、コスパ高し!

完全におまけですが、こちらのウェーダーを新調して調子が良かったのでご紹介。

正直に言うと自分は盛期はウェットウェーディングのスタイルで、沢登り用のシューズにネオプレイン素材のタイツという機動性を重視した足回りにしてます。ただ、解禁直後からゴールデンウィークくらいまではウェットウェーディングだと凍え死ぬレベルの寒さに見舞われるため、あくまで解禁直後の寒い時期限定で通常のウェーダーは使っている感じ。すなわち、ポイントは「濡れなければいい」だけ。寒い中での使用が前提だから透湿性とか高機能は必要ないんですよね。その点で見ると上記のウェーダーは非常にコスパが高いんではないでしょうか。

 

お値段3,000円弱でウェストハイでフェルトソール。インソールも足袋型につま先が分かれていないので、普通のソックスで着用可能。今回もウェーダーの下には保温ソックスとトレイルランニング用のジャージで寒さを感じず快適に釣行が楽しめました。退渓時のスノーシューでの林道歩き30分でちょっと汗をかきましたがそれでもじんわり程度。このくらいなら大丈夫。ただ、ガッツリ積雪期の源流域のハードな長歩きでドカ汗をかくとなると汗冷えが発生し、リアルに危険な状況に陥る可能性は否めません。そんな状況下ではもっとシビアなギアを選んで然りですのでそのあたりはご注意を。30分〜1時間程度の大して汗をかかない河原や林道歩き、最悪ウェーダーを脱いでも差し支えがないという安全が担保された状況での使用ならなんら問題はないかと。

 

そしてこのウェーダー、なにより嬉しいのは、シューズのカカト部分に段差があり、スノーシューのベルトがガッチリとホールドされること。登山靴にアイゼンをはめ込む感覚にちょっと近いというか、歩いていてスノーシューがズレにくいというのは非常にありがたいです。上記もろもろを鑑みても、盛期の源流を主戦場とするテンカラ好事家にとっては解禁直後のサブギアとして必要十分条件は満たしているんじゃないでしょうか。

 

それではみなさま、素敵なテンカラライフを!

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