テンカラライフ:テンカラ入門、渓流釣り初心者がゼロから一尾釣れるまで。

全くのシロウトからテンカラ釣りを始めた筆者が「初心者がゼロから一尾釣れるまで」の道筋を紹介します。

テンカラ源流野営渓泊釣行記:2019年9月下旬の島々谷川、山と渓の至福

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2019年のシーズン終了間際の源流渓泊。1泊2日の行程で島々谷川源流へ。

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テンカラ入門時からの夢、ソロ源流渓泊へ!

登山からテンカラに入門した自分にとって、ひとつの夢であり目標だったソロ源流渓泊テンカラ釣行。元から持っていた山歩きのノウハウに加えてテンカラの経験も積み、装備も少しづつ充実させてていよいよ源流渓泊テンカラ釣行にトライしてみました。みなぎる。

 

装備類については別記事に譲るとして、まずは釣行先の選定。色々と情報を吟味した結果、島々谷川の源流域をターゲットにしました。選定の理由は以下みたいな感じ。

・自宅からそこそこ近い

・ロープワーク等が必要な箇所が特にない

・悪天候時に渡渉困難になるポイントがなく、登山道でエスケープ可能

・釣果評判も良し

特にリスクヘッジ、悪天候時やトラブル時のエスケープについてを重要視しました。ほら、ワタクシ一応サラリーマンですし、妻も子供もいますから無茶はできません。何より安全第一ですよまじで。

 

ただ、普通のルートを辿るだけではいまいち「滾らない」のも事実。ということで、ルートについては下流からの遡行ではなく、林道と廃道を経由した峠越えの源流部ダイレクトアプローチを試みました。下調べによると峠越えルートで幕営予定地までおよそ3〜4時間。最近体がなまっているとは言え、行動時間12時間にもおよぶ剱岳単独日帰りをやったことがある自分としては多少のトラブルがあっても体力面でのカバーが効く無理のない行程。

 

初日は夜明けとともにクライムオン、昼前に幕営地について設営、午後日暮れ前くらいまで竿を出して夕食後就寝。2日目は朝食後幕営地を撤収、支流を探りつつ帰路の林道へ、午後の早い時間に駐車場着という行程を計画。うん、これなら無理なさそう。食事については初めての渓泊なのでできるだけ手間を省いた方がいいかもということで炊事不要のフリーズドライ食で。

 

いよいよ当日!万全の体制でクライムオーン!

ということで決行日。天候にも恵まれ、夜明けを待ってクライムオン!

 

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この最初の林道の分岐までは30分〜45分くらいだったかな。しっかり整備されていて歩きやすかったです。

 

が、その後は廃道へ。地図によっては登山道として記載されているものもあるけど完全に荒れ道。藪をかきわけ、ゴーロを乗り越えながら地図を確認しつつ歩く。廃道歩きを90分ほど、源流へのアプローチの涸れ沢の入り口に到着。そこから1時間ほどかけて涸れ沢を下り、幕営地へ到着。

 

で、この水が涸れた沢筋の下降に結構難儀しました。地図で見る限りだとそんなに等高線が混み合っておらず、衛星写真でも無理なく降りられそうな感じだったけどやっぱり登山道とは違う。人が通る前提ではないから滑落の危険がある砂地の部分があったり、箇所によってはほぼ垂直、、なんてところも。地図上でのスペックより、実地では思いがけず時間がかかることもかなりあるんだなと。このあたりは整備された登山道を歩く登山の感覚とだいぶ違うなと。

 

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幕営地到着、そして源流のイワナと遊ぶ。

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ということで設営!いやー、何が楽しいってこの幕営地での設営が楽しいんですよね。渓泊慣れをしている人はタープxシュラフだけで済ませる人も多いけど、自分はテント派です。安心感というか、ベースキャンプ感というか自分の基地感が好きでして。

 

テントは廃盤になってしまったMSRのnook。だいぶフライシートが痛んできていますが登山でも大活躍してくれてます。タープについてはいわゆるブルーシートってやつ。軽量でグリーンのものがあり、近所のホームセンターで1,000円くらいで手に入るものです。張り紐は荷造り用のロープ、ポールはもちろん倒木で。このDIY感、現地調達感って渓泊の魅力です、、、よね?

 

と、設営、薪集めも済ませたらいよいよフィッシュオーン!


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さすがは源流。規模の大きい流れではないけれど、小さなポイントからしっかりとイワナが出てきてくれます。アベレージは8寸くらいかな。なんというか、食いつきが素直な感じ。警戒心がなく、すっと狙ったポイントで食いついてくれる感じが楽しい。野性味溢れる重厚感のある顔つき、源流イケメンイワナですね(メスかもしれませんが)。


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渓相はこんな感じ。いい雰囲気でしょ?数日前に台風が通過した影響でやや荒れてはいたものの、釣りにならないほどではない。ポツポツとポイントポイントで良型を釣り上げて納竿。2尾ほどはキャッチ、そのまま夕食にいただきました。あ、幕営地帰還後は食事withビールwith焚き火が楽しすぎて写真撮ってません、、ごめんなさい。今回はフリーズドライ食だったけど、米と食材を持って行って調理っていうのも無理なくできそうだなと思いました。若干荷物は増えますがキャンプクッキング楽しいからねえ、、、そしてめちゃくちゃに美味しく感じるからねえ、、、

 

正直、真っ暗闇の奥深い山中で一人で就寝っていうのに行く前はちょっと怖さを感じていましたが、日が暮れるともう疲れもあって速攻寝てました。ビールもたらふく飲んだし。ということで夜は寝るものですね。夜中尿意を催して一回テントの外に出ましたが真っ暗も真っ暗。うぉぉ、暗っ!!!!っって思うとともに「どうせ暗くて見えないんだから怖いもクソもないじゃん」と変な落ち着きを取り戻しました笑。

 

思えば富士山日帰りでも剱岳日帰りでも真夜中から歩き始めたりしてたもんな、、、トレイルランの大会前はナイトトレイル練習っつってヘッデンとハンドライトで近所の里山走ったりしてたし、、、、

 

2日目。支流を遡行しつつ釣り、そして下山。

ということで翌朝は夜明けと共に起床。さっと朝食を済ませてテントとタープを撤収。帰路、支流を釣り上がりながら尾根手前の廃道を目指す。


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支流筋でもコンスタントにこんな感じのイワナさんが出てきてくれる。ザックは重し、心は軽し。

 

沢筋を上り詰め、廃道まで出れて一安心。二日間の充実感に浸りながら林道を歩き、無事に帰還しました。


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 帰り際の林道から。なんと美しいこと。

 

ほんと楽しいんです。源流渓泊釣行って。

感想的にいろいろ思ったこと。

 1:めちゃくちゃ楽しい

→通常の釣行の満足度に加えて源流は魚影も濃く、釣果も往々にして上々。それだけではなく、クエスト的、RPG的な楽しさもあるんですよね。装備を整えて下調べをしてダンジョンに行く。リアルワールドで冒険RPGですよ。

2:準備が非常に大事

 →山中でビバーク泊なのでもちろん危険度は普通の釣行より高め。装備の充実、事前のフィールドの調査、リスクヘッジはほんと重要。準備万端でないといろいろ不安になってそれが危険を呼ぶっていうのもあるだろうしね。ルートが曖昧、時間計画もずさん、、、って状況で道迷いとか、想像するだけで軽くパニックになります。また、今回はロープは持参しませんでしたが、8mmx20mのロープと懸垂下降が可能な装備類も揃えてあります。もと登山部の昔取った杵柄ですね。フィールドによってはしっかりとした事前準備が必要。

3:装備や楽しみ方の拡張性が高い

 →今回はあくまでミニマルかつベーシックな装備、行程で行きましたが幕営地での大自然キャンプに全振りして炊事用品やキャンプ用品を充実させた装備で行くのっもいいだろうし(過積載はキツいですが、、、)、ピークハント登山を交えてもいいし、絶景の渓の完全遡行を目指してもいい。人によっていろんなスタイルで楽しめる幅があるなと。

4:達成感がすごい

→上記のように楽しみ盛り沢山のため、釣行後の達成感が半端ないです。今回の自分の場合は初めての渓泊ということもあり、テンカラでの最初の釣果に並ぶくらいの達成感がありました。と同時に次はどこで源流渓泊釣行しようか、、、と画策する日々。笑

 

あ、源流渓泊の装備については下記の記事でまとめておりますのでチェケラー!

www.mountain-creek.com

 

ということで源流派のみなさん、渓泊にも是非チャレンジしてみては!

それではみなさん、素敵なテンカラライフを!

 

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