釣行記。姫川支流の上流域へ。下見くらいの軽い気持ちで向かったものの、素敵な渓流、素敵なイワナと出会うことができました。
なんか相性がよくないなってフィールド、あなたにもありません?
これ、テンカラあるあるだと思うのですが、人気で釣果実績の情報も多いフィールドなんだけど、自分とは相性が悪いのかどうもいい思いをしたことがない、、、そんな苦手意識のあるエリアってありませんか?
自分にとっては長野の白馬エリア、姫川水系のフィールドがそれでして。自宅からアクセスもよく、大好きなフィールドなんだけどどうも釣果に恵まれない、、でも雑誌とかネットとかで見る感じだと解禁直後からよく釣れてるっぽいんだよな、、SNSでもよく釣果の投稿を目にするし、、、
いやー、そういうことならその苦手意識を払拭しなけりゃいかんでしょう!足で探せ(車だけど)!額に汗かけ(車だけど)!ということで姫川支流を全探索する覚悟で自分向きの渓流を探しに行ってきました。
さて、ということで人気の白馬エリアですが、色々調べても支流の情報が少ないんですよね。漁協提供の地図を見ると山間を縫うたくさんの支流をたたえているエリアなのに、、、おそらく本流と人気の支流に人が集中しているのではと。うん、そう考えると今まではそういう人気の場所で釣ってたから、スレたイワナにヘタクソの自分は歯が立たなかったのか。
人気スポットは避け、自分好みの渓流を探して白馬から小谷へ。
ということで事前情報はさておいて、姫川と並行して走る国道148号線を駆使して支流をひとつひとつチェックしていこうと。左岸側は登山やゲレンデで人気の山域なので避け、竿抜け的支流を求めて今回は右岸側のリサーチ。
と、しらみつぶしに右岸の支流を見てまわるものの、なかなかテンカラに適した流れに当たらない。ちょっと入っても藪が深かったり堰堤の連続だったり上流の工事で濁りが入っていたり入渓に手間取りそうだったりで気がつけば白馬村を抜け小谷村へ。
いや、もうこれ渓相もいいし、本流で竿を出そうかなとか思いましたがヘタクソな自分は流れの広い姫川の本流で釣果が得られるイメージが持てず、下見で1日を終える覚悟で小谷村の支流探索へ。
いくつか探りを入れた後に水量豊富な支流を発見。出合い付近からテンカラ向きの渓相が続き、低めの堰堤がコンスタントに設置されていて急流があんまり無さそう。流程が短いのに標高差が大きい姫川水系の支流の中でも貴重な存在だなと期待が膨らむ。
流れに沿って車道もあり、お、ここから入渓しようかな、、、とか思いつつ気がついたら結構な上流域へ。いやね、どうもやっぱり護岸工事の渓ってそそられないんですよね、、、源流派の性か。
ようやく見つけたいい感じの流れ。いってみましょーう!
で、だいぶ上流域で川と車道が近いポイントを発見。なんだかんだで時間がかかり、おそらく竿を出していられるのは45分くらい。まあ探りくらいの感覚でもいいや、竿を出せるだけラッキーでしょうということで入渓!
車道から5分くらいでこの渓相!いやいや、素晴らしいじゃないですか!
おそらく遠方から白馬に惹かれて来た方は小谷村までは足を伸ばさず、しかも本流狙いのフライフィッシャーが多い(国道からよくフライフィッシャーを見かけます)からこういう支流は競争率が低いんじゃないのかなと。
水量も落ち着いていて、いい感じの緩流帯のポイントも多く、ポイントポイントで長めに毛鉤を流せる感じ。足元を走る魚影も確認、これは期待が持てる!緩流を叩きすぎないようにソフトなキャスティングを心がけ、いくつかポイントを探るとヒット!
8寸くらいの肉付きの良いイワナ。なんというかゆったりしたアタリで長く毛鉤をくわえてくれている感じ。あれ、これもしかして食ってる?という感覚。フッキング後もなんというか、大暴れはせずになんだこれ、みたいな動きで抵抗する感じ。スレてない無垢なイワナ、たまらん。
45分そこそこでなかなかの釣果!今日はあたりでした。
梅雨の合間の盛期、ということで浅めのポイントから教科書通りにヒットする楽しいテンカラに。型も揃っていて毛鉤の一投一投がほんと楽しい。河原も開けていて枝がかりの心配も少ない理想的な状況。
こちらも緩流帯のセオリーどおりのポイントから。取り込みに手間取ってイワナさんの顔に砂がついちゃった。4匹ほど釣り上げたところでタイムアップ、大満足して退渓!
うーん、これは再訪の価値あるなー。近隣に大好きな温泉もあるし、夏場はドライの毛鉤/フライでも楽しい釣りができそう。
ということで見事に姫川水系の苦手意識を払拭。他にも期待のもてそうな支流を見つけ、大きな収穫を得て帰路につきました。白馬村でさえ都市圏からはアクセスに時間がかかる(絶妙にどの高速道路のインターからも遠い)から小谷村まで足を伸ばす人って少ないんだろうなーと。地図やらいろんな情報を駆使し、仮説を立てていい場所を見つけるっていうのもテンカラの楽しみのひとつだなと改めて感じた釣行でした。意外と今期、いいシーズンになるかも!
それではみなさん、素敵なテンカラライフを!