テンカラライフ:テンカラ入門、渓流釣り初心者がゼロから一尾釣れるまで。

全くのシロウトからテンカラ釣りを始めた筆者が「初心者がゼロから一尾釣れるまで」の道筋を紹介します。

テンカラ釣行記:2020年6月下旬の頸城山塊源流域、笹濁りの良き日に

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テンカラ釣行記。梅雨の天気読みをしつつマイベストクリークの頸城山塊の源流域へ。

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渡渉できるか否かがこの源流のキーポイントだったり

ということで色々忙しい合間をぬって釣行へ。奥様の許可もきっちりとゲット(家庭あるサラリーマンの鑑です)、まる1日オフをいただきテンカラが楽しめることに。

 

さてどこに行こう、ということで真っ先に頭に浮かんだのが頸城山塊のとある源流域。過去にも釣行記を書いてますが、別天地というか天国というか、上高地を思わせるような開放的な景色の広がるとにかく素敵なフィールドで。釣果の実績もあり、できれば源流野営渓泊で、、、とも思いましたがどうしても連休が確保できず(家庭あるサラリーマンの鑑ですその2)、今回は日帰り。

 

で、梅雨時の釣行で気にかかるのは天気。前日の夜から少し強めの雨で、明け方〜午後3時くらいまでは晴れの予報。雨雲ズームレーダーでも実際にフィールドにいる時間帯は雨を回避できそうな見通しだけど、この源流域はアプローチにちょっと注意が必要で。

 

というのも、車止めから1時間ほどの登山道歩きを経て目指す源流域へ到達するのですが、ちょっと変わった地形になっていて。源流域へのアプローチまでは巨大な岩が織りなすゴーロ帯の急流が続き、そのゴーロ帯を抜けると急に開けた高地に到達する、、という地形。さらにそのアプローチのゴーロ帯の登山道に1ヶ所渡渉ポイントがあるという。全体的にはイージーな登山道なのですが、その1点のみが懸念点。増水や雪代期のスノーブリッジ等で渡渉が不能になることもあり、過去2回ほど渡渉ができずに諦めて引き返すという経験もあり、、、

 

いい感じに渡渉に成功。釣果も期待できる!

今回の釣行の過去数日の天気を見る限りではそれほどのまとまった雨は降っておらず、アプローチまでの別の河川の状況を車の窓越しに眺める限りでもそれほどの増水は見受けられない。万が一無理だった時の別の渓流も視野に入れつつ、ちょっとゆっくりめに朝8:15にクライムオーン。

 

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アプローチの登山道はこんな感じ。よく整備されていて全体的に歩きやすく、雨後のしっとりとした森の空気が心地よい。あんまり人が入らない山域ですが、日曜日ということもあり渡渉点の手前にて、おそらく前日入渓した人であろう下山者とすれ違いました。おぉ、この時間に降りてくる人がいるということは渡渉可能だってことかな?いや待てよ、渡渉できずに降りてきたのかも、、でもそれなら一声かけてくれるはずだよな、、、車止めの車はタイヤの乾き具合とかから本日朝到着した感じでもなかったし、、、とかいろいろ無駄な推理を働かせつつ渡渉点へ。


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件の渡渉点の手前のハシゴ場。ハシゴを設置するよりも渡渉点にロープやら架橋を、、、と思いつつも危険箇所の回避というよりはまず道として成立するかどうかのほうがそりゃあ優先ですよね。うん。


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そして渡渉点はこんな感じ。うん、これなら余裕で渡れる!数年にわたって定点観測的にこの渡渉点を見ている限り、毎年微妙に渡るポイントと難易度が変化している模様。時期によっても変わるのかな。ちなみにこのゴーロ帯でも帰りに竿を出してみましたがそこそこ釣果は出ました。大岩の合間を遡上していくダイナミックな釣りができそう。


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渡渉点から下流側の眺望。右岸と左岸の両側の大岩に大きなアンカーポイント的な金具が打ち込まれていたのでもしかしたら架橋の計画が進んでいるのかも、、、架橋されたら嬉しいけどその結果で人が増えるのはちょっと勘弁してほしい、、とかいろいろ身勝手なことを考えてしまうのは釣り人の性分か。


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そしてこちらは渡渉点の側壁。切り立ってます。

 

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やはり天国か。雨後の笹濁りから8寸クラスが頻発。

無事に渡渉点を越え、入山から1時間ちょっと経過したところで目指す源流域へ。ぱっと見た感じではちょっと水量が多いかなという印象。いわゆる笹濁りで雨の影響があり、ポイントは少々しぼられるけれど釣果は期待できそう。15分くらい釣り上がったところで待望のヒット!


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健康的な7〜8寸のイワナさん。やや流れの速いポイントから引き出しました。


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釣れたポイントはこんな感じ。笹濁りらしい笹濁りですな。

 

よし、一発目が出たら今日の狙い目はわかった。いつものポイントよりちょっと流心寄りの筋が熱い感じかな、、、と探ってみると力強いアタリが。うぉ、これでかいぞ!

 

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ということで久しぶりに尺イワナ!竿に乗った瞬間にわかるサイズ感、存分に楽しませていただきました。

 

こんなにフッキングに失敗することあるのかってくらい苦戦。でも楽しい!

と、ここまでは調子が良かったのですが以降はバラシの時間帯が続く。バラシというよりはアタリからフッキングが上手く行かずに竿に乗った重さが一瞬で抜ける感じ。あれ、なんかふにゃって全身の力が抜けますよね、、、今までそんなにフッキングで苦戦することってなかったんだけどこの日はあからさまにフッキングでスカることが多い。

 

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こんな源流域でイワナがスレているとは思えないし、おそらくは流速の具合によるんじゃないかなーと。魚が食いつけるギリギリの流速で食わせてるから食いが甘くフッキングも浅くなる。3回ヒットで2バラシくらいの割合でした。もうちょっと水量が落ち着くと調子良く釣れていくんだろうけど、、、バーブレスフックだからか、、、いや、腕の問題か、、、

 

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それでもコンスタントに毛鉤に反応はあり、途中から数えてない(写真も撮らなかったり)けど結果としてツ抜け(=10匹越え)は達成できました。しっかりフッキングできてれば笑いが止まらない1日だったんだろうな、、、とか思いつつも、もちろん大満足。アベレージは8寸前後くらい、力強い個体が多い気がします。ただアベレージサイズ以外に小さい個体も元気よく毛鉤に反応してくるので、なんというか魚影の多さ、生態の豊かさを感じる楽しい釣りができました。

 

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午後3時前くらいから予報通りに小雨が降り始めて大満足で退渓。退渓の渡渉のタイミングでうっかりバランスを崩し、サブザックの蓋が開いていて毛鉤ケースを流されました、、、渾身の手製の毛鉤が50本ほど入っていたのに、、、注意しろという訓戒として真摯に受け止めます。泣。

 

それではみなさま、素敵なテンカラライフを!

 

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