テンカラライフ:テンカラ入門、渓流釣り初心者がゼロから一尾釣れるまで。

全くのシロウトからテンカラ釣りを始めた筆者が「初心者がゼロから一尾釣れるまで」の道筋を紹介します。

テンカラ釣行記:2018年3月下旬の大鹿村鹿塩川支流にて、人の行く裏に道ありイワナの渓

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テンカラ釣行記。長野県南信地方の大鹿村、鹿塩川の支流にて。

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読み取りにくい2018年3月のフィールドコンディション

今年の3月は日中の気温が大きく上がったり突然降雪があったりとテンカラ好事家にはなかなか難しい感じだったんじゃないでしょうか。あまり寒いと魚の活性が落ちる、かと言って気温が上がりすぎると雪代=雪解け水の影響が強まる、、といった具合。自分がホームグラウンドにしている裾花川でも雪代が入るのが昨年よりも2〜3週間ほど早く、解禁直後で既に雪代の影響が大きいという状況で全く釣りにならず。うーむ。

 

ただ悪いことばかりでもない。雪代が早いということは収束も早いということなので、今の感触だと4月の中旬くらいからは雪深い地域でもテンカラの盛期にかかりはじめるんじゃないかなと。実際、雪の少ない地域ではすでに山河の風景は春先そのものの様子。これはいいんじゃない、ということで諸用あって南信地方に行く機会があったのでこりゃ渓流に行くしかないでしょう、とリサーチ開始。

 

いざ大鹿村へ!待ってろイワナさん!

狙いをつけたのは下伊那の大鹿村、青木川。けっこう有名な川だけど、入渓ポイントも多数あって初見でも入渓しやすそう。長野市から2時間半ほどかけて大鹿村へ。遊漁券のゲットにあたり漁協のおじさんや観光案内所のおばさん(とっても親切な方でした)から情報収集。これこれ、このドラクエ感覚がテンカラトリップの醍醐味ですよ。

 

聞くと青木川の放流は6〜7月ということで、早期は放流なし。最近は随分魚影が薄くなってしまったと。国道152号線の行き止まり地点から上は林道を歩いて40分ほど入渓点までかかってしまうため、あまり入渓する人がいないとのこと。あまり入渓する人がいない=チャンスじゃないですか!1時間の林道歩きで源流イワナとご対面だったら自分としては余裕で歩く、、、のですが、この日はアプローチにあまり時間をかけたくないので行き止まり地点からちょっと下流で入渓。川沿いに道がずっと走っているから入渓はとっても楽。さらっとフィッシュオーン!

 

青木川から鹿塩川へとフィールドチェンジの巻

が、どうも手応えが薄い。水量、水温ともに申し分なく、雪代の影響もなく水も澄んでいるのだけれどまだ活性が低いのかな。川の規模と魚影の薄さと活性の低さでポイントの見極めがヘタクソな自分にはなかなかに厳しい状況。2回ほどバラシが続き、堰堤下も華麗に空振りをしてしまったところでフィールドを変えることを決断。

 

観光案内所でゲットした情報をもとに、青木川の隣の鹿塩川エリアに移動。調子の良さそうな支流を見つけて入渓。自分としてのこういう時の必殺技は「小渓の支流を狙う」こと。特に魚影が薄いエリアの場合、川幅が狭いぶんぐぐっとポイントが絞られる。目安としては川幅がせいぜい3メートルくらいだと自分としてはかなり可能性が高まる感じがあります。

 

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こんな感じのところね。狙い所が絞りやすいから初心者にもオススメです。

 

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テンカラの神様は微笑む、、のか?

ということで良さげな入渓点を見つけて仕切り直し。こういう支流は入渓直後に結構な不安感に襲われます。事前情報として実績がないぶん「そもそもここに魚がいるのか」という疑念と戦うという。今回も不安感はありましたが、その不安を補ってあまりあるほどの渓相。期待と心地よさもあいまって、これ別に釣れなくても気持ちいいからいいやって気分に。こういう時にテンカラの神様は微笑むのです。

 

ということで、「ここで出なけりゃウソでしょ」という、落ち込みからの浅めの緩流のヒラキが3m幅くらいで広がっている部分に差し掛かる。1回のキャスティングごとに毛鉤を流す時間を長めにとり、アタリに全精力を集中させる。よーし、乗った!瞬間グッとロッドを煽ってフッキング。まぁまぁのサイズの感触!

 

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ということで8寸くらいの筋肉質のイワナさんゲット!!いやー、気持ちよく乗ってくれました。

 

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こんな感じのポイントから。ね?これで出ないならウソでしょっていう完璧なシチュエーション。浅めの緩流は丁寧に長めに毛鉤を流し、アタリに全精力を集中すべし。この手のポイントからのヒットはアタリの感触に中毒性すら感じます。

 

「人の行く裏に道あり」イワナの渓

そしてこの支流、この手のポイントが連発。10分おきくらいにいい感じにヒットが続き、本日の釣果は5尾。うん、時間は長くないけれど大満足で退渓。人気河川は人気河川で良いんだけれど、やっぱり競争が激しく、土日ともなると先行者が多いこともしばしば。そこで提案したいのが前述のとおり、人気河川近隣の良さげな小渓を狙うということ。近隣であれば自然条件が近いことも多く、それなら同じように渓魚も生息しているはず。事前の情報で釣行先を決めるっていうのが現在の渓流釣りの釣行先探しのスタンダードだから、裏を返せばそこから一歩外れたところにはパラダイスが待っているということですよね。「人の行く裏に道あり」よろしく、オルタナティブな小渓探しが成果につながることもある。とっても気持ちの良い釣行でした。

 

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こいつを釣り上げて退渓。ちょっとサビの残る個体ですね。食いつきガッツリ、3月とは思えないうららかで心地の良い1日でした。

 

それではみなさま、素敵なテンカラライフを!

 

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