テンカラライフ:テンカラ入門、渓流釣り初心者がゼロから一尾釣れるまで。

全くのシロウトからテンカラ釣りを始めた筆者が「初心者がゼロから一尾釣れるまで」の道筋を紹介します。

簡単・お手軽の極み。自己融着テープを使ったテンカラ毛鉤の作り方

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テンカラ毛鉤の自作の際にスレッド(糸)の代わりに自己融着テープを使ってみたら革命的に作るのが楽になったので作り方などをご紹介します。

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自己融着テープを毛鉤巻きに使ってみよう

通常、テンカラの毛鉤の自作の素材として使われるのが「1:フック(=釣り針)」「2:スレッド(=糸)」「3:ハックル(=鳥の羽)」の3点。ちなみに下記記事でスタンダードな毛鉤の巻き方を紹介しています。

 

www.mountain-creek.com

 

で、上記スタンダードな手法でのスレッド(=糸)の代わりに自己融着テープを使う方法があって、昔から一部で熱い支持を得ているんですよね。その存在は知っていながら、なんとなく実際に試したことがなかったのでせっかくだから試してみようと近所のホームセンターで自己融着テープを購入し、毛鉤を巻いてみました。

 

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今回使用した自己融着テープがこちら。開封してからパッケージ写真を撮っておくのを忘れたことに気づいたのでちょっとパッケージが開いているのはお許しを。

 

WEBでももちろん購入可能。

 

今までなんとなくこの自己融着テープでの毛鉤巻きを避けていたのは、なんかベトベトしそうという完全に間違った思い込みがあったから。自己融着テープを「経年劣化したビニールテープ」と勘違いしていたんですね。買ってみて分かったのですがビニールテープと自己融着テープは完全に別物です。自分と同じ勘違いをしている人、めちゃくちゃ多いように思います。

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で、テープの見た目はこんな感じ。大きさ的には直径5cmくらいかな、手のひらに余裕で乗るサイズです。一見すると普通のビニールテープと変わりませんが、ちょっと切り出してみると違いがすぐわかります。


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真ん中の小さいのが切り出したそのままのもの。で、下のビヨーンって伸びてるのが切り出したものを引っ張って伸ばしたものです。初めて触った時に驚きました。とにかく簡単に伸びます。そして、ベタベタした感触は全然ありません。ベタベタしないのに、引っ張った状態で巻いていくとテープどうしが接している部分が癒着してくっついていくという。なのに触ってみても手にくっついたりはしない。どういう仕組みだかわかりませんがすごい。

 

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実際に毛鉤を巻いてみた。めちゃくちゃ簡単だし楽!!!!

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自己融着テープでの毛鉤巻きの図。切り出した自己融着テープを引っ張って伸ばし、スレッドと同じ感覚でフックに巻きつけていきます。ボビンホルダーは不要だし、巻いてる部分からテープ同士がくっついていくので途中で手を離しても大丈夫。普通のスレッドを使用するよりも断然楽です。テープの太さは引っ張りの強さで調整可能。


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で、スレッドで普通に作る時と同じようにハックルを巻き込んで固定して完成。テープ同士がくっついていくので結び止めや瞬間接着剤を使用する必要はなし。作り終わった段階でもうばっちりくっついています。もうとにかくめっちゃくちゃに簡単。

 

巻きつけの手間も全然ないし、毛鉤作成に必要な道具もバイスとハックルプライヤーとハサミだけで済むので手軽だし、作業が大幅に簡略化されます。仕上がった毛鉤にベタつきもないし、独特の質感がテレストリアル(昆虫系)を模したイメージの毛鉤・フライには非常にマッチしているように感じます。

 

いろいろなフライに応用させるのには工夫が必要。でもシンプルなテンカラ毛鉤には自己融着テープは最強のマテリアルだと言えるのでは。

で、自己融着テープのデメリットはほぼほぼ無いに等しいのですが、スレッド自体にダビング材(モコモコした毛をつけて虫っぽさを演出する素材です)を付けるのには不向き。あと、ハックルの巻きつけにテンションが必要になるような毛鉤・フライを作りたい場合は自己融着テープはテンションをかけるとテープ自体が伸びてしまうためその部分だけ普通のスレッドを使うとかの工夫が必要かも。エルクヘアカディスとかパラシュートパターンとか。

 

あと、なんというか普通のスレッドを使うのと比べると若干ケミカル頼み感があるというか、お手製のアナログ感みたいなものが若干削がれるかなと。比重の関係でドライフライを巻く際にはちょっと工夫が必要ということに加えて、このなんというかハンドメイド感が損なわれることがフライフィッシングの人にはこの自己融着テープがあまり浸透してない理由なのかもと感じたり。

 

まあでも毛鉤の出来・タイプは釣果に影響しないという考えが強いテンカラにおいては毛鉤の巻きやすさは正義になり得るので自分もこれを機会に自己融着テープにスイッチしていこうかなと。また、一般的にテンカラの毛鉤はウェットフライ(=沈ませるタイプの毛鉤)なので特に比重だったり水分の染み込みとかは意識しないでいいのですが、ドライタイプを作ろうとするとどうなるのかは試行錯誤の必要があるかもですね。実際にいろいろ巻いてテストしてみようと思います。

 

ということで自分の中では完全に自己融着テープで毛鉤革命が起こりました。黄色の毛鉤を普段愛用しているので早速黄色の自己融着テープもアマゾンでポチり、量産体制に備えています。また実際に釣行でテストするのが楽しみ。

 

それではみなさま、素敵なテンカラライフを!

 

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