テンカラライフ:テンカラ入門、渓流釣り初心者がゼロから一尾釣れるまで。

全くのシロウトからテンカラ釣りを始めた筆者が「初心者がゼロから一尾釣れるまで」の道筋を紹介します。

毛鉤とフライの違いって何?:めざせ脱初心者!お役立ちテンカラ3分TIPS#06

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脱初心者を目指すあなたのためのお役立ちテンカラTIPSシリーズ。#06は毛鉤とフライの違いについてざっくりと。

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テンカラ毛鉤とフライの違いって何なんだろう?

渓流釣りのジャンルとして近いところで語られることも多いテンカラとフライフィッシング。ロッド(竿)とリールの有無の違いはさておいて、どちらも「毛鉤」と「フライ」という水生昆虫類を擬した釣り針を用いるという共通項があり、実際のところテンカラの毛鉤とフライフィッシングのフライって何が違うのか?と思う初心者の方もいるかと。ということで、テンカラ毛鉤とフライフィッシングのフライの違いについてご紹介していきます。

 

まずはフライフィッシングの毛鉤から。キーワードは「マッチザハッチ」と「ドライフライ」。

まず知っておくとすんなり入ってきやすいのが、フライフィッシングが西洋で発達した釣り方だということ。西洋の川はいわゆる「チョークストリーム」という平坦で穏やかな流れが多く、その流れにフライを浮かべて渓魚を実際の虫と誤認させるということに関してはフライにそれなりの精密さが求められます。その時期のその水域でのエサとなる水生昆虫にできる限り似せてフライを作る必要があり、状況に合わせてフライをセレクトすることを「マッチザハッチ」と呼んでいます。

 

そして、フライを浮かせるか沈めるかで「ドライフライ」「ウェットフライ」とフライと釣法のタイプが分かれますが、一般的にはドライフライのほうがメジャーなのかな。水面に静かに落とした浮くタイプのフライにバシャッと渓魚が食いつく。そんなエキサイティングな瞬間が大きなフライフィッシャーの楽しみになっています。

 

上記のような理由で、フライフィッシングでは複数種類のフライを用意して釣りに行くことがほとんど。エルクヘアカディスとかパラシュートとかCDCダンとかアントパターンとか、いろんな種類のフライを巻いて(フライタイイングと言います)、タイイングとマッチザハッチを楽しむという側面もある。これがフライフィッシングのフライの特徴かな。

こちらがフライフィッシングのベーシックなフライの一つ、エルクヘアカディス。後述のテンカラ毛鉤と比べると一手間かかっている感じですよね。

 

テンカラ毛鉤は一言で表すと「ざっくり毛鉤」。急峻な日本の渓流で生まれたちょっと沈めて流す毛鉤。

テンカラの毛鉤については穏やかで平坦な流れで生まれた西洋のフライとは違い、舞台は日本の急峻な渓流。フライほど精緻なディテールは求められず、流れに落とした時に「なんとなくエサっぽいものが流れてきた」と渓魚に誤認させれば十分という思想で作られています。

 

ということで、フライと比べるとテンカラの毛鉤はかなりざっくり。逆さ毛鉤などのバリエーションもありますが、そこまで毛鉤のディテールにこだわる必要はありません。また、「ドライテンカラ」という毛鉤を浮かせる釣法もありますが、一般的には水面下にちょっと毛鉤を沈めて自然に流して釣る。それがテンカラ毛鉤の特徴です。

こちらが一般的なテンカラ毛鉤。前述のエルクヘアカディスと比べるとずいぶんシンプル。

 

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ざっくりなぶん初心者も取り扱いやすいテンカラ毛鉤

ということで「なんとなく虫っぽい感じならオーケー」なのがテンカラ毛鉤。そのため、素人がざっくり巻いた毛鉤でも釣れますし、時期やコンディションによって毛鉤のセレクトを変える必要も基本的にはありません。もちろん毛鉤のサイズも含め、状況によって毛鉤を変える方もいますが自分の場合は年中同じ毛鉤を使って釣っています。それで釣果も出てるからそれはそれで正解なんだろうなと。

 

いろんな毛鉤で釣る楽しさもテンカラは受け入れてくれるのです。

さきほど「いつも同じ毛鉤で釣っている」と書きましたが、せっかくだからということでいわゆるフライフィッシングスタイルの毛鉤でテンカラを試みたことも何回かあります。冒頭の画像はエルクヘアカディスの釣果です。「ドライテンカラ」のスタイルで水面を割って出るイワナの感触を存分に楽しめました。使用する毛鉤によって狙うところも変わってくるし、変化という意味ではそれはそれで楽しい。フライフィッシングのフライをテンカラに使うと釣れないということは全然なくって、状況によってはそれが強い武器になることももちろんあります。自分の好みと気分と状況にあわせて「毛鉤」でも「フライ」でも楽しめる。これもテンカラのいいところです。

 

ちなみに、逆パターンでテンカラ毛鉤をフライフィッシングに使ってみたことがありましたが、自分の経験不足もあるのですがアタリを取るのに少々苦労しました。フライフィッシングの場合、ラインが水面に付いていてテンションがかかっているという状況があまり無いので沈めるタイプのテンカラ毛鉤だとなかなかアタリが取れない。「インジケーター」というラインの変化の目印になる道具(?)もありますが、ちょっと熟練が必要かも。

 

と、結論としては毛鉤・フライの選択もテンカラではもちろん自由。自分のスタイルでオッケーということです。毛鉤巻き=タイイングも「家にいながら渓流に想いを馳せる」という楽しさも味わえますし。自分のスタイルにあった毛鉤でさらにさらにテンカラが楽しくなってしまうかと。もちろんテンカラ毛鉤にも様々なバリエーションがあり、フライフィッシング同様に「マッチザハッチ」の妙を楽しむこともできます!

 

以下の記事でシンプルなテンカラ毛鉤の巻き方を紹介していますのでぜひ挑戦してみてくださいませ。

www.mountain-creek.com

 

それではみなさま、素敵なテンカラライフを!

 

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