テンカラトリップ釣行記。
長野県大町の渓流にて。
下記の記事のとおり、2月の大町の釣行では解禁直後ながら苦労しつつもなんとかイワナを釣り上げた。
ってところで調子に乗りつつ、3月に入り、気持ち気温も上がってきたところで白馬の姫川では解禁直後の釣果のウワサを耳にしたり、大町もそのエリアに入る北安中部漁協でもちらほらと成果があるようで。
こりゃ先日に続き大町に釣りに行くしかないでしょ、ということで北安中部漁協のとある渓流にゴー。先日とは違う河川で、入渓点は漁協の方が最近の釣行としてインフォメーションを出していた橋のたもとから。
先日の釣行ではスノーシューなし、つぼ足での渓流へのアプローチ。数百メートルの移動でやたら手間取ったので今回はスノーシューにトレッキングポールも持参。駐車ポイントから入渓点まで結構距離がありましたが余裕でアプローチできました。
自分はバックカントリースノーボードの経験もあるので装備もあり、雪歩きもそれなりに慣れているからかも知れないけれど、このアプローチが本日一番楽しかった。踏み跡のない新雪の上を抵抗もなくサクサクと歩いていく一歩一歩がなんだかうれしい。
釣り人の中でもわざわざスノーシューやらワカンやらを身につけて入渓する人って数が限られると思うから、装備さえ整えれば先行者との競争率は激減。雪原の向こうはパラダイスが待っている。
そんなこんなで入渓。が、、、水が思ったより冷たい。。。
入渓ポイントの気温は1℃。寒い。水温も低く天気も曇りと、魚の活性が上がるようなセッティングではない。
が、目の前の渓流の清らかさやコンディションは釣れそうな雰囲気ガンガン。寒さや活性の低さには目をつぶってぼちぼち釣り始める。
そして予想どおり、アタリまったくなし。
普通なら出るだろうなってポイントも反応なし。出が渋い時の最後の砦の堰堤下も空振り、、、となんともかんともな結果。
ええ、ボウズです。川歩き、雪歩きを存分に楽しめたからそれはそれでいいかと。カモシカにも会えたし。
川の周りでは羽虫の羽化も始まり、テンカラなりのマッチザハッチとしてはなかなかではあったもののいかんせん水温が低すぎた。
解禁直後、早期の難しさを身をもって体感。
低温での不活性はなかなかに手厳しい。
場所を変えるなり、見切りの早さも大事だなーと。
まあそれでも雪中アプローチのテンカラの枯淡とした味わいは最高で、スノーシューのアプローチと雪に囲まれた渓流、それを楽しむだけでもじゅうぶん楽しいなーと。もう一回くらい雪中テンカラ、今季のうちに味わいたい。
もちろん釣れるに越したことはありませんが、、、
ということで早めに切り上げて退渓。
大町温泉郷の温泉「薬師の湯」へ。
冷たい渓流にいたからか温泉が気持ちよすぎ。
渓流だけでなく行程すべてを楽しむテンカラトリップ。これはこれで楽しい。スノーボードでも荒天で滑れなくても楽しい日ってあって、テンカラもそんな感じだなーと。
釣果ゼロ、それでも収穫と満足感は最高。さて次はどこの渓流に入ろうかなあ。
こちら大町のご当地サイダー。訳あってご当地サイダーを見つけ次第飲んでいるわけですが、温泉のシズルもあってなんかいい絵面に。グッドデザインですな。