ということで文化たきつけはとにかく素晴らしいよ、初心者向け焚き火のキーアイテムだよっていうお話です。
源流野営には焚き火が欠かせない。
源流野営渓泊時に欠かせないコンテンツが「焚き火」。炊事に使うことはもちろん、川通しで冷えた体を暖め、なんなら着干しでウェアも乾かせる。そして何より、野営場所での焚き火は安心感をもたらしてくれます。特に自分の場合はソロ源流野営渓泊が基本なので焚き火がないとどうも心細いというか、不安な気持ちになるというか。
意外と手間取る火起こし。
で、焚き火というと幕営地付近の薪になる落ち枝やら流木やらを集めて燃やす、、、ということですが、火をつけるのにちょっとしたコツがいるんですよね。バーベキューとかで火起こしをやったことがある人はおそらくわかると思うのですが、慣れないうちって炭に着火するまでって結構手間取ったりしません?自分も以前、焚き火の火起こしに失敗して真っ暗闇の中すごすごとテント内でさびしい夜を過ごしたこともあります。泣。
そんな焚き火の火起こしでキーになるのが「着火剤」。我が家は薪ストーブがあり、冬の間はそれこそ毎日のように火起こしをするのですが、着火剤を色々試してみた中で冒頭の画像の「文化たきつけ」が火起こしにおいてはベストなんじゃないかと。
火起こしのファイナルアンサー、文化たきつけ。
文化たきつけの何がすごいかっていうとその初速のすさまじさ。木材繊維に石油を染み込ませた物なので、とにかくスタートダッシュが速い。焚き火のセオリーはまず焚きつけ材として細い枝に着火剤から火を移して、、というところなんですが、この細い枝に燃え移る過程が初速の火力が強いと非常にスムーズなんです。そしてコスパも素晴らしい。そのへんのホームセンターなら1パック150円くらいで買えちゃいます。3分〜5分くらいもつスティック状の形態で18本入り。必要な分だけ持って行って余ったらそのまま焚き火に放り込んで燃やしちゃえば良いという。
こんなふうにいい感じの焚き火が出来上がるまであっという間。
焚き火の火起こしに何が苦労するかっていうと、薪や焚きつけの枝が含んだ水分なんですよね。これは薪ストーブに慣れてくるにつれ体感をもって納得したのですが、火がつかない=薪の水分が飛び切っていないということ。文化たきつけは初速の火力が強いので焚きつけの小枝の水分をあっという間に飛ばしてくれるという。パラフィンとか、固形系の着火剤だとどうしても火力がじんわりなので薪の水分を飛ばしきれないなんてことも生じてくる。このあたりはテクニックとか経験とかにもよるのでしょうが。
こんな感じでイワナの塩焼きwithビール。宇宙の贅沢ここに極まれり。
文化たきつけwithガムテープの組み合わせが調子良いです
ちなみに源流野営渓泊の着火剤のスタンダードはガムテープ。100円ライターにガムテープをグルグル巻きにして持っていくというのがお約束。自分ももちろん文化たきつけだけではなく、ガムテープも持って行っています。ただ、ガムテープはやっぱり火力に欠ける部分があり、自分の場合は文化たきつけに頼っちゃうことが多いです。なるべく早く焚き火が安定する方が精神衛生上も良いしね、うん。
そう、もう一つガムテープと文化たきつけを併用するメリットは水濡れ。文化たきつけは水濡れに弱く、濡れてしまうとその生命線&存在意義である火力の初速が失われてしまいます。そこでガムテープ。ガムテープは濡れてもピピピッて水分を払えば安定して着火するのでガムテープを火床にして文化たきつけの水分を飛ばし、合わせ技で火起こしを行えば解決。自分もこの方法を試したことがありますが、水分を含んだ文化たきつけにもしっかりと着火しました。むしろ火持ちがよくなってこの方法が適しているコンディションもありそう。
と、文化たきつけは水濡れ注意、そしてもうひとつウィークポイントがあるとするならそのニオイ。石油を染み込ませてあるので結構な勢いで石油の匂いがします(燃やしている時はあんまり気になりません)。ということで持ち運び時はジップロック推奨。上記水濡れも回避できるしね。
ということでこんな感じの焚き火と共に過ごす渓流の夜ときたら最高すぎ。なんだか最近は釣りよりも焚き火野営がしたいんじゃないかと思うようにもなってきました。焚き火の起こし方の実践編もいずれ記事としてまとめたいと思います。
と、そんな感じで焚き火の火起こしには文化たきつけが調子いいよってお話でした。源流野営渓泊でなくとも、バーベキューとかキャンプの時の火起こしにも使い勝手が良いので買い出しの際にはホームセンターでチェケラッチョです。
それではみなさま、素敵なテンカラライフを!