源流野営釣行の装備として激安の軽量テントを購入。その試し張りをしてみたのでレビューや感想など。
どうせガッシガシに使うし、激安テントを試してみようの巻
ということで、今までは源流野営釣行の時のテントはMSRのnook(現在は廃盤)を愛用していました。
こんな感じ。もう10年近くは使っていて、源流野営以前から北アルプス縦走や槍・穂高などなどの登山で使い倒しており、さすがにダメージが蓄積していて。
ということで、テントの新調を考え、MSRに絶大な信頼を置いている自分としては次もMSRで想定していたのですが、最近は軽量テント(ULテントとも)でも激安と言っていいものがたくさん出てるんですね。
で、どうせ源流野営でガッシガシに使い倒すし、アンダー1万円くらいだったら試しに買ってみるのもいいかもなと。MSRで別途に新調するにしても友人に貸せるテントがあるとソロじゃない野営釣行も楽しめそうだしね。
そんなわけで今回購入したテントはこちら。
お値段は自分の購入時でギリ7,000円代。早くゲットする必要があったので翌日配送のものを購入したのですが、のんびり待てるなら同等の商品が5,000円ちょいくらいでも出てるみたい。すごい。
スペックについてはワンポールで2人用(1人用の少し小さいサイズのもあるようです)。よくあるトレッキングポールを流用するタイプのワンポールテントです。あ、適正人数については登山テントでは快適に使える人数がメーカー提示マイナス1名っていうのがセオリーなのでこれもそんな感じ。フライシートとメッシュの本体のダブルウォール構造でペグと細引きがついて上記の値段。ポールを除いた重量は1.7kgと、激軽とまではいきませんが個人的には2kgを切っていればまあじゅうぶんかなと。
実際に張ってみた。このテント、なかなかいいかも!
で、実際に届いた実物がこんな感じ(トレッキングポールは別売、自分が以前から使っているブラックダイヤモンドのものです)。同スペックのテントと比べるとちょい体積がある感じはありますが、まあ価格を鑑みると合格と言えるのでは!
実物を見てみて最初に思ったのは、この価格でこの質感ってコスパすごくないか?ってこと。安っぽさはなく、かなりしっかりした印象。生地もしっかりしていて、その分少しかさばりますがこれを軽くしていくとそれに比例して価格も上がっていくのだろうと。源流でハードに使うならこのくらいのほうが個人的にはうれしい。
近所の公園で試し張りした感じがコチラ。フライシートにはベンチレーションも2箇所ついています。白っていうカラーもなんとなく今っぽくていい感じ。また、フライシートが意外と大きくて結構スペースが必要ですが、その分前室が広いので張るスペースさえ確保できればかなり使い勝手が良さそう。雨天で前室でバナーを使うとか割と良くあるシチュエーションだしね。
フライシートの接地面もしっかりしていて雨の吹き込みも心配なさそう。インナーテントは総メッシュですが床面がバスタブ構造的に立ち上がっていて雨にはそこそこの耐性があるんじゃないかと。
インナーテントはこんな感じ。すません、子供と一緒に試し張りに行ったので中で3歳児がオムツ半ケツで寝ています笑。ちょっと子供がご機嫌斜めだったもので雑に張っていますがおそらく床面の立ち上がりはもう少し確保できるはず。ワンポールテントは性質上内部空間が確保しづらいのが常ですが、面積がゆったりしているのもあってそんなに圧迫感はないかなと。また、フライシートだけでもインナーテントだけでも設営は可能。スペースがシビアな源流域ではインナーテントとタープだけでもじゅうぶんだったりするんじゃないかな。モスキートネットだと割り切って考えれば軽量化もできるしね。
重量単体の評価より、機能性とのトレードオフがポイント。
で、その重量感についてなのですが、この価格で厚手の生地ゆえにガシガシ使えることを考えるとまぁリーズナブルというか、納得できる落とし所なんじゃないかなーと。実際に試し張りをして思ったのですが、インナーテントの床面が結構丈夫なのでフットプリント(=グラウンドシート)の必要がなく、そのぶんでニコイチというか、グラウンドシートも込みの重量だと考えれば1.7kgは上出来という解釈も。また、極端な話トレッキングポールでなくても倒木で設営もできるのでポールとシートの重量を削減しつつテントそのものの生地を丈夫にした、というハードコアな解釈であれば1.7kgで上等じゃないかと個人的には思いました。あと耐風性については試してはいませんが、源流で使う場合は風が強い尾根とかで張ることもないのでそんなにシビアに考えなくてもいいかなと。というかそんな悪天候が予想される時は山に行かないほうがいいんじゃないかとかなんとか。
個人的にはUL=ウルトラライトをなんでもかんでも追求ではなく、結局のところ自分が快適に過ごせる落とし所を見つけていくのが一番かなと。5kg装備削るより5kg痩せた方が、、、なんて気がしないでもないし、、、
あ、そうだ、このテント、注意点としてはガイラインの細引きはついているけれど自在金具が付属していないので必要な人は別途用意を。また、ペグは付属していますがアルミ製なのかな、そんなに丈夫ではないのでその辺は注意するか気になる人は別で剛性のあるものを用意した方がいいかも。自分はどっちもおそらく新調しちゃうと思います。
ということでこのスペックでこの価格ならじゅうぶん合格と言えるテントなんじゃないかなと。自分もさっそく源流野営で試してみます。また、源流でなくてもワンポールテントは何となく通っぽく見えるのでキャンプ初心者さんも試してみてもいいかもです。白いフライシートのワンポールテント、なんかガレージブランドの逸品っぽく感じませんか?激安テントなのに。笑
あ、ついでにファミキャン(ファミリーキャンプ)向けの初心者のテント選び、、、ということで言うと、結構最初はテントに居住性(大人がテントの中で立てる)とかを求めがちですが、キャンプシーズンの夏場だと日中のテント内は灼熱地獄になりがちで実際はあんまりテントの中にいないことのほうが多いんじゃないかなと経験上思います。
テントは寝室と捉え、リビングの性能はタープに担ってもらう方が実態に促しているかと。「子供がテントの中でお昼寝できるように、、、」とか思いがちですが、日中にテントの中で子供がお昼寝ってシチュエーションは熱中症が心配になるレベルの暑さになります。というか、せっかくキャンプに来てるんだから涼しい日陰でスヤスヤ眠る方が快適。で、夜は夜でキャンプ地の夜って早いのでテントではほぼ寝るだけってことの方が多いと思うんですよね。むしろ夜こそ涼しい外でビールなんか最高だし。
自分も室内広めのテントを持っていますが、テント内での居住性、大人が立てる高さがあるメリットって着替えの時か肌寒い豪雨の時くらいで大概はタープと登山用のテントx2で一家四人キャンプをまかなうことがほとんどです。
また、大きめテントはその分重い上に設営に手間がかかることもあり、我が家で大きめのテントを張る時は中にコットを設置してグランピング的なノリを楽しみたい時。それでも日中はテントの中にはほぼいません。お昼寝はハンモックを設置しています。
ファミキャンでもだいたいこんな感じ。まぁ自分も妻も登山とかトレッキング寄りのアクティビティや道具が好きっていうのも大きいのでしょうけど。
最終的にファミキャンの話になりましたがそれではみなさま、素敵なテンカラライフを!